ブランカ・ニエベス
天才闘牛士と言われたアントニオが闘牛の最中の負傷で身体が不自由に。身重だった妻のカルメンは夫の負傷を見て急に産気づき、出産はしたものの死亡です。
生まれた娘はカルメンシータと名付けられ、祖母に育てられます。
アントニオの後妻となったエンカルナは、驕慢で腹黒い女です。
祖母の死後、父の家に引き取られたカルメンシータを下女のようにこき使います。
その後、彼女の窮地を救ったのが、こびとの闘牛士団という旅芸人の6人の男たちです。
まさに白雪姫と七人の小人のようななりゆき・・・。おとぎ話はハッピーエンドだったから、どのような結末が?と思っていたら、けっこうこれが見る人に答えをゆだねるような形になっていて、そこが大人の映画なのでした。
ところで、現代になって作られたモノクロ、サイレントといえば、「アーティスト」という映画を思い出す。あのアーティストの主演女優、ベレニス・ベジョにそっくりだったのが、腹黒い継母、エンカルナを演じたのがマリベル・ベルドゥです。ずっとベレニス・ベジョだと思って見ていたので、エンドロールで違う名前が出て来て、別人だと知ってびっくりした。 題名通り、白雪姫の翻案と言っていいのですが、舞台は1910年代から20年代にかけてのスペインです。